テニス ボレー完全攻略 ~基本から実戦で勝つための総集編~

テニスの試合において、ネットプレーはポイントを短時間で決めるための最大の武器です。
しかし、「ボレーが苦手」「どう動けばいいかわからない」と悩む方も少なくありません。
これまで当コラムでは、初心者向けの基本から、試合で使える応用テクニックまで、様々な角度からボレーのコツを紹介してきました。
今回は、これまでの内容をギュッと凝縮し、ボレーを極めるためのロードマップとして再構成してお届けします。
1. すべての土台!ボレーの基本とマインドセット

まずは 【硬式テニス初級編】ボレーお悩み解消3選 で学んだことを振り返りましょう。ボレーの最大のポイントは「振らないこと」です。
• コンパクトなテイクバック: ラケットを後ろに引かず、視界の中にセットします。
• フットワーク: 手だけで打ちに行かず、最後の一歩を踏み込んでパワーを伝えます。
基本ができていれば、次に意識すべきは「身体の正面にきたボールのボレー返球」です。正面へのショットは、慌ててラケットを引くと詰まってしまいます。肘を柔らかく使い、バックハンド側で捌くのが基本の形。この「守り」の意識が安定感を生みます。
2. 状況別!高さとタイミングに合わせた打ち分け

試合では常に打ちやすい高さにボールが来るわけではありません。状況に応じた打ち分けをマスターしましょう。
足元の攻防:ローボレーとハーフボレー
ローボレー
低い打点はボレーで最も難しい局面です。
ローボレーではとにかく「低く」を意識し膝を深く曲げ、ラケットの面を立ててネットを越す軌道を作ります。
ハーフボレー
ローボレーよりも手前で、さらに地面スレスレのボールに対しては、バウンド直後を叩くハーフボレーの出番!
コンパクトなスイングと、面を維持する繊細なタッチが要求されます。
チャンスを逃さない:ハイボレー
高い打点で捕らえるハイボレーは、攻めの起点です。
打点を前に取り、上から下へ抑え込むのではなく、少し押し出すイメージでコースを狙いましょう。」
身体は正面を向かず!ラケットは高くセット!
3. 試合を支配する!スピード対策と決定力

基本が身についたら、次は実戦での「対応力」と「決定力」です。
相手の強打を無力化する対応力
「早いボールをボレーで返球するコツ」で重要なのは、ラケットを壁にすることです。
相手の力を利用するイメージで、インパクトの瞬間にグリップを握り込み、ボールの勢いに負けないようにします。
チャンスで確実にポイントを奪う決定力
浮いてきたボールを確実に仕留めるのが「チャンスボレー」です。
力まずにコース(オープンコート)をしっかり狙う冷静さが、ミスを減らす鍵となります。
また、角度をつけて相手をコート外へ追い出す「アングルボレー」を習得すれば、力強いショットがなくてもポイントを奪えるようになります。
手首の角度を固定し、ボールの外側を薄く捕らえる感覚を磨きましょう。
4. ダブルスで勝つ!最高の切札!「ポーチボレー」

最後は、ダブルスの切札であり華でもある「ポーチボレー」です。
これは技術だけでなく、タイミングの読みがすべて。
相手が打つ瞬間に斜め前へ踏み込み、ボレーの基本を忠実に守ってセンターへ叩き込みます。
これまで学んだ「基本」「スピード対策」「決定力」のすべてが凝縮されたプレーと言えるでしょう。
まとめ:ボレー上達に近道なし
ボレーの上達には、単に技術を覚えるだけでなく、それぞれのショットを「いつ、どの状況で使うか」という判断力が欠かせません。
1. 基本を徹底し、正面のボールをミスしない。
2. 高さ別(ロー・ハーフ・ハイ)の対応を体に染み込ませる。
3. スピードボールをコントロールし、アングルやポーチで仕留める。
このステップを意識して練習に取り組めば、あなたのネットプレーは劇的に進化するはずです。
各項目の詳細については、ぜひ過去の個別記事も読み返して、理想のボレーを追求してみてください!





