「テニス中級編」 脱力して打つための3つのコツ
テニスにの中で「脱力」とは上達する為の重要な要素です。
逆に、伸び悩んでいる人は力んでることが多く、リラックスしているとは言い難い状態でプレーしている事がほとんどです。
「もっと力を抜いて打って!」とコーチに言われたことのある人も多いと思います。
頭ではわかっているつもりでも、自分では力を抜いているつもりでも、客観的に見れば明らかに力んでいる、動きが固い人は多いです。
実際のところ、テニスでは脱力がなければ力強く重いボールを打つことはできません。
ショットが不安定な人のほとんどは腕の力に頼りがちで、腕だけでは良いショットを打つことができません。
力を抜いて、下半身から腰の回転などを使って打うつことで、ナイスショットも増えていきます。
何故なら、腕の筋肉を使うより、脚や腹筋などより大きい部位の筋肉を使った方が力が出るのが明白だからです。
テニス中、脱力をする上での利点は、
・全身の運動連鎖をスムーズに行える
・怪我の防止(一定個所に負担を集中させない為)
・必要最低限のエネルギーでボールを打ち、パフォーマンスを高く維持できる
こういった理由が挙げられるかと思います。脱力して全身の運動連鎖を的確にすることで、手打ちからの不安定なプレーを脱却することができます。
なので今回は、テニスにおいて力を抜いて打つためのコツについて考えてみましょう。
1.テニスでボールを打つ際の、連鎖運動を理解する
まず第一ステップとして、体の「連鎖運動」を理解することから始めましょう。
テニスはラケットスポーツであるせいか、どうしても腕の動きに目が行きがちですが、そこから直す必要があります。
運動連鎖の順番として大まかに分けると、
1:足
2:腰
3:肩
4:腕(肘)
5:手首
6:ラケット
7:ボール
こういった順番で力を伝えていきます。多くの人が意識してしまいやすい腕から先は、実は連鎖の後半となる部分です。
上手く打てる人の多くは、腰の力を上手く使って打っています。
身体の使い方が上手いと言われる人は、下半身のバネなどもしっかり使って強烈なスピンをかけていますね。
下半身を使ってボールを打つのと、腕だけでボールを打つのは使っている筋肉力も違う分、ボールの質も全く別物です。
それでは次に、手、腕をリラックスさせる為の具体的な方法をご紹介します。
2.グリップは優しく握るだけ
手打ちになってしまう原因としては、連鎖運動が理解できているかどうか以前にラケットを握っている手に力が入ってしまっているケースが多いです。
つまり、初めから手に力が入ってしまいっていることで運動連鎖が上手くいっていないのです。
逆に、ラケットを握る手の力を抜けば運動連鎖は一気に理解しやすくなります。
ラケットを握る手は、軽く、優しく握りましょう。
理想は、インパクトの瞬間に少しだけ力を入れて、ラケットを押し出すのが望ましいです。
基本的にラケットを握る手は、ギリギリまで力を抜いて構えるようにしてみてください。
よく例えで使われているウィップスイング(ムチのようなスイング)とは、手の力が上手く抜けているからこそできる動きなのです。
3.ラケットをゆっくりスイングするイメージでボールを打ってみよう
速く、鋭いショットを打とうとすると力んでしまいがちですが、ナイスショットを打つには力みは邪魔でしかありません。
そこで一度、自分のスイングスピードを落としてゆっくり打つように意識してみるのも効果的な方法です。
試合前のプロのアップをみても、ゆったりと打っています。
スイングをゆっくりする意識を持つことによって、身体の連鎖運動をより体感しやすくなります。
腰の回転を使って打ちたい場合、ラケットが最後に出てくるイメージでボールを打ってみてください。
このイメージが、身体を使ってボールを打つためのちょっとしたコツになります。
まとめ
いかがでしたか?
速いボールを打ちたい!強く打ちたい!そう思うほど力みは後を追うようについてきます。
そう思った人ほど、「脱力」から遠のく落とし穴に嵌ってしまいます。
「早いボールを入れる」ではなく「入るボールを速くしていく」というように意識の返還をしっかりしていきましょう!
「脱力」を無意識で出来るようになるまで、意識的にプレーすることを心がけましょう!